本棚を、つくる。
森、坂、住宅街。
3者が交差する八木山緑町、コトラボが居を構える「向山こども園」は今日もこどもたちの声が響いています。
Café 1un 2deux 3trois, soleil!
レトロな1フロアタイプのカフェはそんなこども園の駐車場に隣接する形で建っています。
夕方になるとこどもたちが車への道すがら、カフェの窓を覗いて手を振る光景。そんな人の集まるカフェの裏手には、木をぐるっと囲むように作られたベンチ。その横に佇むブランコの枠はくぐると別世界に行けそうな非日常を演出しています。
そんなカフェの裏手にはすぐにまっすぐな道路が走っています。
この道路は車2台がなんとかすれ違えるほどの狭さ。
道路を道ゆく車と人を見守る電信柱が衛兵のように建っていて、歩道が存在しない昔ながらの車道。
緑町に詳しい方からう伺った話では、この狭い道路を一気に歩かなければバス停にも買い物にも行けない状況が少し不便…ということでした。
まっすぐで狭い坂道は、その趣と引き換えに安全さを失っているようにも見えます。
先ほどの方と雑談をしている時
「この道路の安全な場所に、椅子があったら歩く方達も少し安心できますね」
という話題になりました。そこで、ただ椅子を置くだけでもいいれど、せっかくならもっとくつろげる場所、人がフラッと集まれる場所にしたい、ということになりました。
カフェ裏手のスペースを「○○ガーデン」のようなネーミングで
「椅子だけでなくテーブルを」
「テーブルがあるならカフェのドリンクも」
「せっかくなら本をゆっくり読める場所に」
「なんなら音楽があるといいよね」
と、どんどん話が膨らみ、道端文庫プロジェクトが始まりました。
道端文庫
本には知識もファンタジーも理想も現実も過去も未来も詰まっています。
でも本はそれだけでは完成しません。
読む人がいて初めてその価値を発揮します。
その椅子と本がある場所はフラっとなんの制限もなく訪れることができます。
そこでこれから一緒にやることを話して実現していくこともできます。
道端から始まる暮らしを、道端文庫が紡ぎます。
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