豆を焼く,珈琲屋台をつくる.
山も森も街中からも、夏の色が消え始めたある日。
研修が終わり、仙台「五橋」駅近くにある「スリーズコーヒー」に立ち寄ると、数人が珈琲談義に興じながらお好みの豆が焼きあがるのを待っている微笑ましい光景が。
店内には生豆の緑を思わせる香りと、焙煎された「珈琲」の香りが同居しています。
心地よさを感じながら生豆の前でそれぞれの表情を眺めていると、店主の男性が丁寧に豆の特徴や好み、飲み方を説明してくれて、店に入る前よりも脳と感情が活発に動いているのを実感するのは「とても心地よい」時間。
飲み方に応じた焙煎の程度と豆の性格を一通りインプットしたら、今日連れて帰る豆を選ぶのは贅沢な時間です。
「マンデリンピーベリーにしよう」
穂先についた希少なピーベリーたちは眠った顔のまま袋に詰められるのを待ちます。
そして自分は熱く、透き通るような珈琲と真っ白なカップの対比を全ての感覚器で楽しみながら、待ちます。
焙煎した豆の提供、そして喫茶も。
珈琲を淹れるのも、提供するのも誰がやったっていい。
ぼくがやってもいいし、介護職がやっても保育士がやっても、そこらへんを歩いてる人が急にはじめてもいい。
さあ、珈琲屋台をはじめよう。
『向山珈琲屋台』
本と珈琲は相性がいい。
もちろん紅茶も。日本茶だってそう。
コトラボが始まった時、最初に始める予定だったものが「珈琲屋台」です。
珈琲があって、本がある。それは時間が彩られるという約束が交わされたことと同じです。
珈琲屋台があって、文庫がある。
そこではワークショップもできて、実験室のような学びもできる(ラボなので)。八木山の秋から冬はそんな景色が広がっていくことでしょう。
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